木星運気特集コーナーへようこそ！
ここでは木星という動きの遅い惑星がもたらす、大きな運気シフトを解説します。
木星という惑星は、我々に拡大と発展そして精神的な成長という効果をもたらし、年単位レベルの大きな流れに影響を与えます。占い界隈では幸運を与える惑星として有名かも知れませんが、この惑星が持つ真の効果を知ることで、本当の幸運に近づくことができます。
なによりもあなた自身が木星の効果を実感して成長しなければ、幸運に見えた何かが不運に変化してしまう事もありますので注意は必要です。

この2025年6月まで、木星は双子座という領域を運行していました。


木星が過ぎたからといって、木星双子座の影響を忘れてしまうようでは宜しくありません。
過ぎ去る近辺において、その反省と精算となる運気が発生することが多く、培った成長と発展を元にして次の年間テーマを学び進んでいく姿勢が必要です。
是非、再度双子座特集ページをご確認頂き、あなたが進んできたここまでの１年を振り返り、次の蟹座時代に活かす事を考えてみて下さい。

木星双子座特集はこちら！

蟹座における木星の動きは以下です。

木星が入座した星座・領域には「拡大・発展」の効果が付与されます。
木星が入った領域では楽観的になりやすい心理が働くことがあり、これが古来より幸運をもたらすと言われてきた意味の一つです。生命や計画、社会等は拡大し発展することによって益となり、我々一人ひとりが恩恵を受けることになります。
実際に何がどう拡大・発展するのか？は、生まれ星座等（厳密には出生日時と場所）によって相違します。が、今回木星が入った「双子座」という星座が持つキーワードは全ての星座生まれが受けると考えて頂いて良いでしょう。

また、木星は巷の占いで「幸運の惑星」とだけ表現されることが多いようです。
そのため、自分の星座に入り良いことが起きることを期待する方も多いでしょう。
蟹座生まれの方々は、あちこちの占いで１２年に一度の幸運と記載され、木星が過ぎ去った双子座の方々はまた１２年後、とがっかりするような書き方をされていることがしばしばあります。
決してそれは間違いとは言えないものの、木星という惑星の本質を省いてしまっており、一般向けにかなり端折っているように見受けられます。
今回の場合は蟹座が該当しますが、何もせずにただ幸運が来る訳ではありません。蟹座の方々の知見が増え可能性が広がるる事により、幸運に繋がるという事です。

更に重要な点としては、それらの経験と実績を通して、精神をより賢く強く成長させてくれるというものがあります。困難に感じたり、解決できないと考えていた「何か」は、木星が通過した後になると楽に感じたり、経験が糧になる等の変化を発生させます。
ただし、実際にそうなるためには、木星が通過する際に起きたイベントを喜び楽しむだけでは足りません。その過程を通じて得られた価値と成果を噛み締め、学び取って活用する姿勢が必要となります。

木星は拡大と発展を促しますが、全てにおいて幸運という訳でもありません。
この惑星の効果を間違って使用すると「拡大」が「肥大化」に、変化してしまいます。増えたり大きくなることは良い側面と悪い側面があり、何事も制限はあってしかるべきです。
病気の原因、争いの火種、問題を引き起こす範囲などなど、小さい方が良いものは意外と多く存在するものですが、木星は人の幸運になるように調整して拡大している訳ではないという点に注意が必要です。運気を受けて行動する人間がその判断を間違ってしまうと、不幸やトラブルの元になる要素でさえも拡大してしまうかもしれません。

また、これは主に仕事運等を中心として発生しやすい傾向なのですが、自尊心や楽観的な判断にも肥大化というマイナス面が影響するケースがあります。
成功したとは言え、自信や尊大さは控えめにすべきものです。周囲の協力があったがゆえに発展したということを忘れて自信過剰になってしまうと、木星は批判と怒りという要素を「拡大」させて精神を成長させようとします。
幸運の星だ、という触れ込みで期待したものの、いざ１年が過ぎてみても何も得られずトラブルが多かった、という例はこのケースが良くあるようです。（実際には御本人の出生図などをベースに詳細占断する必要はありますが）
木星は拡大・発展の効果を持っていますが、最も重要なのはそれらの要素を使いこなし、得られた結果を元にあなた自身がどう学び成長したか、を重視しています。この惑星のご加護を受けたいのであれば、年間運気から学び成長することを考えるべきでしょう。

木星は蟹座に入座することで、本来の力を最大限に発揮する高揚の状態となります。
この配置は、木星の持つ発展や保護の作用が、蟹座の守りや共感、基盤づくりといった性質と結びつき、日常や社会全体に大きな影響を与えます。

今年は安心できる居場所の確保や、家族や仲間との絆の強化、基盤を固めることを通じて、長期的な発展や安定を実現するための土台を築く流れとなります。これは生まれ星座に関係なく、今を生きる全員が成長のために意識すべき点である事をご記憶下さい。
困難な時代であっても、助け合いや信頼関係を重視し、心から安心できる環境や仕組みを整えていくことが、最も重要なテーマです。
また、これまで培ってきた経験や縁を活かして、今ある環境や守るべきものを現実的に発展させていくことができる一年となるでしょう。

ただし、木星の力が強く作用しすぎると、蟹座の特徴が過剰になりやすくなります。
守りや身内意識にとらわれすぎて、外の世界や新しい価値観を受け入れにくくなったり、現状維持に固執して変化の機会を逃してしまうことがあります。
また、安心や居場所を守ろうとするあまり、自分ひとりで重すぎる責任を抱え込んだり、必要以上の負担や依存関係を作り出してしまう場合も少なくありません。
良かれと思って手を差し伸べたことが、逆にしがらみや息苦しさを生み出すリスクもあり、集団や家庭内で摩擦の原因になることもあるでしょう。感情が強くなるという点から、良くも悪くも感情の表現が拡大・肥大化しやすい点は注意すべきです。

今回の入座は一つ残念なことがあります。
蟹座入座近辺の時期である2025年6月頃は、牡羊座を運行する土星と海王星が合致に近づき、それらが木星と90度という凶角を結ぶ点です。
本来であれば入座のタイミングでは運気が強く作用し、年間テーマを誘発するプラス面の多い状況が生み出されることが多いのですが、今回に限ってこの影響によってなかなか簡単ではないようです。


この配置は、理想や夢を膨らませる木星の作用に対し、現実的な制限や義務、社会的な課題、混乱や曖昧さが重なってくることを意味します。
守りたいという気持ちや発展させたいという意志が、現実の壁や制約にぶつかり、なかなか思うように進みにくい状況に直面しやすくなります。
また、守るべきものが多すぎて何を優先すべきか迷う場面が増えたり、些細なことが大きな問題へと発展しやすい時期です。

この近辺においては、木星の高揚による守りと発展の力を最大限に活かすためにも、現実的な視点を失わず、社会的な課題や自分の限界を冷静に見極めることが大切です。
土星が示す責任や構造、海王星がもたらす理想や混乱とのバランスを意識しながら、何を守り、何を手放すのかを選ぶことが、長期的な安定と成長の鍵となります。

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木星がもたらす幸運と呼ばれる効果の本質をご理解頂けたら、次はあなたの生まれ星座に対する木星の影響をご理解頂くことが大切です。
できればあなたや大事な方の星座をチェックして頂き、年間の拡大発展運気がどの領域に対して発生するかをご確認下さい。
木星のご加護であなたが大きく成長する１年でありますよう、心から願っております。